ようこそ、旅の者よ。来てくれてありがとう。
わしは手賀沼に長く住む“なまず仙人”。
そうか。入り口でも名乗ったのう。
はるか雲の上から失礼するよ。


ここに並ぶ六つの巻は、手賀沼が歩んできた道の
りを“時の流れ” に沿って記したものじゃ。
第一章から順に読み進めれば、沼の異変、人間と
の出会い、浄化の知恵、人間になる薬の誕生から
薬がうなぎ族へ引き継がれた訳。
そしてわしの誕生へと――
すべての出来事が一本の線となってつながるのじ
ゃ。
“手賀沼がなぜB子を生んだのか” が見えてくる。
全ての物語りの原点がここにあるのじゃ。

さあ、第一章から進むがよい。

1️⃣ 第一章:手賀沼の異変
水が濁り始めた最初の兆し。
ガシャモク、うなぎ、どじょう、水鳥たち――
誰より早く異変を感じたのは、生き物たちだった。
スーパームーンの夜、彼らは初めて“協力”を誓い合う。
2️⃣ 第二章:人間と生き物の協力
ひとりの少年が沼に現れた日。
ゴミを拾い、沼に謝ったその声は、
水鳥にも、どじょうにも、なまずにも届いた。
ここから、人間と生き物の再生物語が始まる。
3️⃣ 第三章:浄化技術の誕生
生き物たちの知恵が、人間の技術になる章。
底泥、水草、河口、そして水の流れ。
それぞれの“気づき”が、後の浄化事業の原型となった。
4️⃣ 第四章:人間になる薬の発明
スーパームーンの夜に生まれた奇跡。
沼の成分、水草の力、空気の気配、生命のリズム。
すべてが融合し、“人間になる薬”が誕生する。
5️⃣ 第五章:うなぎ族が選ばれた理由
二つの世界を行き来する者。
外の海と手賀沼を知り、
変化を最初に察知し、
沼の記憶を体に宿す種族――
それが、薬を守る“水の継承者”となった。
6️⃣ 第六章:なまず仙人の誕生
少年の命と、なまずの覚悟。
スーパームーンの裁きにより、
少年は救われ、なまずは“仙人”となった。
その約束は、やがてB子へと受け継がれていく。